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働くママが抱きがちな“罪悪感”との向き合い方

働くママが抱きがちな“罪悪感”との向き合い方

「ごめんね、お迎えが遅くなって…」「すみません、子どもが熱を出して…」看護師の仕事も子育ても一生懸命がんばっているのに、気づいたら謝ってばかり。罪悪感を抱かずに、子育てをしながら働くにはどうしたらいいでしょうか?

看護師ママたちが抱く様々な罪悪感

産後、職場復帰をした看護師ママたちは、様々な“罪悪感”に悩まされています。まだ小さい子どもを保育園に預けているという罪悪感、夜勤をして子どもがかわいそうという罪悪感、夜勤免除や時短勤務のせいで他の看護師へ迷惑をかけているという罪悪感、働くことで夫や祖父母に負担をかけているという罪悪感、家事が十分にこなせない罪悪感……数えるときりがありません。しかし、仕事をしながら子育てをすることは決して悪いことではないはずです。

子どもへの罪悪感

朝、保育園などに預けるときや、夜勤で夫や祖父母などに預けるとき、子どもに大泣きされると「一緒にいてあげられなくてごめんね」と申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまうという看護師ママは多いようです。
それは、「小さいうちは母親が子どもをみるべき」という考えがあるからかもしれません。子どもに愛情を注ぐことは大切なことですが、「働かずにいつも一緒にいること」=「愛情を注ぐこと」ではありませんし、一緒にいる時間が短くても愛情を注ぐことは可能です。また、父親や祖父母、保育士など、母親以外の人でも子どもに愛情を与えることはできます。

職場への罪悪感

看護師の仕事は、人の役に立てる素晴らしい仕事ですが、患者さんの命に関わる大変な責任があります。そんな中、「看護師は家族より患者を大切にすべき」という考えを抱くのは自然なことかもしれません。しかし、看護師も人間です。自分の家族を大切にすることはとても自然なことです。
また、子育てをしていると、病気のときなど、どうしても他のスタッフに迷惑をかけてしまうことはあるものです。

「こうあるべき」という考えをやめる

このような罪悪感から逃れるためには、「母親なら子どもともっと一緒にいるべき」「看護師なら仕事を優先させるべき」といった考えに「本当にそうなのか」疑問を投げかけ、縛られすぎないようにすることが大切です。そして、生産性のない罪悪感は持たないようにしましょう。

プラスの面に目を向ける

プラスの面に目を向ける

子育てをしながら働くことで罪悪感を抱く人の多くは、マイナスの面ばかりにとらわれている人が多いと思います。そこで、子育てしながら働くことのプラスの面に目を向けてみましょう。
子どもにとってのプラスの面は、家庭で過ごすより保育士や園児などたくさんの人たちとふれあえること、家庭ではできない様々な体験ができることなどがあります。そして、自分にとってのプラスの面は経済的にゆとりができること、そして、子どもと過ごす時間が少ないぶん、その時間を大切にすることができます。子育てをしながら働くメリットは他にもたくさんあります。

「ごめんね」を「ありがとう」に

罪悪感は自分を苦しめるばかりか、子どもや職場にも悪影響を及ぼしかねません。子育てをしながら働くことを選択したのなら、まずは「ごめんね」や「すみません」という言葉を「いつもありがとう」や「感謝しています」という言葉に置き換えてみましょう。そして、自分のできる範囲のことでいいので、できるかぎりフォローするように心がけましょう。