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看護師の仕事を極める!「専門看護師」になるには

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さまざまな患者さんと接する中で、もっと看護の質を高めたいと感じたことはありませんか? そんな看護師さん必見。「専門看護師」へのステップアップについて見ていきましょう。

専門看護師の仕事内容とは?

看護師としてのステップアップを考えたときに、人気なのが「専門看護師」。
患者さんと接する中で、「もっと専門的な知識を持って患者さんの役に立ちたい」「難しい病気や症状にも対処できるようになりたい」「もっとしっかり患者さんと向き合いたい」そんなことを感じて、専門看護師をめざしたという人も多数います。
 
専門看護師とは、いわば看護のエキスパートで、13種類の専門分野に特化して活躍しています。どんな分野で、どんな役割を担うのか見てみましょう。
 

1.がん看護

がん患者やその家族に対して、QOL(生活の質)の視点に立った水準の高い看護を提供する。

2.精神看護

精神疾患患者に対して水準の高い看護を提供する。

3.地域看護

産業保健、学校保健、保健行政、在宅ケアのいずれかの領域において水準の高い看護を提供する。

4.老人看護

高齢者施設において、高齢者のQOLを向上させるために水準の高い看護を提供する。

5.小児看護

子どもたちが健やかに成長・発達していけるように療養生活を支援する。

6.母性看護

周産期母子援助、女性の健康への援助によって、女性と母子に対する専門看護を行う。

7.慢性疾患看護

生活習慣病の予防や、慢性疾患の管理、健康増進、療養支援などを行う。

8.急性・重症患者看護

緊急度や重症度の高い患者とその家族に対し、最善の医療が提供されるよう支援する。

9.感染症看護

施設や地域における感染予防と対策、感染症の患者に対して水準の高い看護を提供する。

10.家族支援

患者を含む家族本来のセルフケア機能を高め、患者の回復を促進するために家族を支援する。

11.在宅看護

在宅療養者やその家族を支援し、在宅看護における新たなケアシステムの構築などを行う。

12.遺伝看護

患者の遺伝的課題を見極め、生涯にわたる療養生活支援を行い、ゲノム医療の発展に貢献する。

13.災害看護

災害看護の発展に貢献するために、メンタルヘルスを含む適切な看護を提供する。

 

専門看護師の特徴とは

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専門看護師が通常の看護師と違う点はいくつもあります。
 
まず、患者さんだけでなく、その家族や地域の関係者など、さまざまな人と関わり、連携して仕事を行うことになります。病院以外における専門家と関わることも多く、チーム医療を支える存在となるのです。
 
また、より専門的な知識を看護現場で実践することができ、看護師のリーダーとして医療の質のアップに貢献できます。今まで一歩踏み込めずに無力感を覚えていたようなことでも、自分の知識を生かして患者さんの役に立てるということが大きなやりがいになります。
 
なお、専門看護師と認定看護師は似ていますが、認定看護師はおもに患者さんのケアにあたるのに対し、専門看護師は患者さんだけでなくその家族もケアするというのが違いになるでしょう。

専門看護師はハードルが高い?

実は、専門看護師になるのは難易度が高いと言われています。
専門看護師になるには、専門看護師の認定審査(書類審査・筆記試験)に合格する必要があります。この審査を受けるには、
・看護師の免許を持っていること
に加え、
・看護系大学院で所定の単位を取得すること
・実務研修5年以上、うち3年以上は専門分野の実務であること

といった条件があります。
つまり、大学院に入学し、学ぶ必要があるのです。
 
大学院は通常2年間通う必要があり、その前に大学院の受験勉強や学費の確保もしなければなりません。
 
ただ、病院によっては専門看護師になるための学費負担など、支援制度を設けているところもあるので、そういった勤務先に転職するのも一つの方法でしょう。また大学院も、数は限られますが、夜間や土日に授業を開講している場合もあるようです。

専門看護師のやりがいとは

難易度が高いとはいえ、専門看護師としての活躍の場は通常の看護師より格段に広くなり、患者さんの役に立てたという充足感も大きく違うようです。給与面でも専門看護師手当がついたり昇給できるケースもあります。
看護師の仕事をやるからには、プロフェッショナルとして極めたい…そんな考えを持つ人は、ぜひ専門看護師をめざしてみてはいかがでしょうか。

 

参考:「公益社団法人 日本看護協会」http://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualification/cns