お仕事

高齢の患者さんと接するときに大切なこと

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高齢の患者さんと接するとき、困ってしまうこと、どう対応していいか分からないことはありませんか?注意しておきたいことや、上手に接するコツをお教えします。

会話するときはまず肯定、受け入れる

高齢の患者さんと会話をするときは、その患者さんによっていろいろな悩みが生まれると思います。言葉数が少なく心を開いてくれなかったり、逆に何かと反発されてしまったり、意味の通じないことを言われたり…。認知症の傾向がある患者さんだとなおさらでしょう。
 
高齢の患者さんと会話をするときのコツは、まず患者さんの話を肯定し、受け入れること。病気になったり入院することに対して落ち込んで気力が無くなっている患者さんに対しては、まず患者さんの思いを受け止め、理解してあげることが大切です。
認知症の症状で頑固になったり、意味の通じないことを言ったり、興奮している患者さんも、頭ごなしに否定してしまうと自分が受け入れられないと感じ、よけい主張が強くなったり興奮したりしてしまいます。その場合は少し見守り、否定せず、患者さんの言ったことを「○○なんですね」と繰り返したりすると患者さんの気持ちも落ち着きやすくなります。

意思疎通が難しい患者さんへの心がけ

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言葉での意思疎通が難しい患者さんにも、微笑みかけたり、手に触れたり、大きなジェスチャーをまじえて話すことで看護師さんの気持ちはちゃんと伝わります。病気の影響で発声が不明瞭な患者さんには、「伝わらないから話したくない」という気持ちにさせないよう、質問は簡単に答えられる形でしてあげたり、ゆっくり話す環境を作ったりすることも大切です。
 
高齢の患者さんとの会話が続かない…とお悩みの看護師さんは、患者さんの昔の話を聞いてみるのもおすすめ。高齢の方は近い過去の記憶より、遠い昔の記憶の方を鮮明に覚えていることも多いものです。昔の話に自分との共通点を見つけたり、「そんなことをされてたんですか、すごい!」とほめたり感心したりすることで患者さんも心を開いてくれるでしょう。
 
また、耳の遠い患者さんは、高音より低音が聞き取りやすい場合も多いので、低い声でゆっくりと、言葉をひとつずつ区切りながら話してあげるとよいですね。

高齢の入院患者さんはここに気をつけて

入院患者さんが高齢の方の場合も、尊厳を大切にすることを忘れずに。おむつ交換の際なども、自尊心や羞恥心に気遣いをして、カーテンをしっかり閉めたり、不必要な体の露出はなるべく避けることを心がけましょう。
 
また、高齢の患者さんにあわせて環境を整備することも忘れずに。ナースコールやポータブルトイレなどが患者さんの使いやすい位置に来ているかチェックしましょう。
 
処置や治療の説明を本人へするときに心がけたいのは、分かりにくい専門用語を使わないこと。褥瘡→床ずれ、バルーン→おしっこの管、セカンドオピニオン→他の医者の意見、など、つい使いがちな医療用語も伝わりやすい形に言い換えるようにしましょう。
 
認知症の傾向で理性の抑制が外れ、性的な行動をとる高齢患者さんにとまどうこともあるかもしれません。そんなときは落ち着いて、さりげなくかわすか、毅然とした態度ではっきり拒否しましょう。軽蔑したり乱暴にふるまうと、行為がエスカレートすることもあります。
 
高齢患者さんと接するときには、迷ったり悩むことも多いかもしれませんが、コツをおさえて気負わずに対応していけるとよいですね。