お仕事

新人看護師とのじょうずな接し方

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新人ナースさんとの関わり方で、日々お悩みではありませんか?先輩看護師としては、どんなことに気をつけて接していけばよいのでしょうか。

多くの先輩看護師が悩む、新人さん指導

新人の看護師さんと接するのが苦手…そんなナースさんは多いのではないでしょうか。きちんと指導しなければならないけど、指導中に泣かれたり、落ち込まれたりして気が重い…という人もいるようです。
ある看護大の調査(注1)では、先輩看護師の97.4%が、新卒看護師の精神的未熟さや弱さを感じていることがわかっています。注意した後に泣いてしまったり、欠勤してしまったり、仕事を辞めたいと言い出すなど、新人さんの精神的な弱さに直面している先輩看護師は多いようです。とくにプリセプターの立場になると、指導の責任を感じて悩む人も多いでしょう。

新人看護師さんも自分の未熟さを実感

一方でこの調査では、新人看護師さん自身も88.9%の人が自分の弱さ・未熟さを感じていることがわかっています。「ミスをして泣いてしまった」「たくさん失敗した日は帰宅しても何もできず、ただ失敗を悔やんでいる」という声もあり、どんな場面で弱さ・未熟さを感じるかは、新人さん自身も先輩も同じようです。
ただ注目したいのは、具体的にどんなことに未熟さを感じるかは、新人と先輩の間でギャップがあることなのです。

新人さんと先輩の間のギャップって?

先輩は新人の「態度」「意欲」「コミュニケーション」の面で未熟さを感じる人が多いのに対し、新人自身は「仕事の技術不足」に自分の未熟さを感じる人が多いという結果がこの調査では出ており、ここにギャップがあらわれています。
新人さんは仕事の技術が追いつかないことに悩んで萎縮し、その結果、コミュニケーションが消極的になったり、仕事への意欲が低下したりするのかもしれません。先輩との意思疎通が希薄になるとまた失敗しやすくなり、さらにネガティブになるという悪循環におちいってしまいます。

「技術不足」を責めずに意欲を伸ばそう

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新人さんの意欲低下を防ぐには、次のようなことに留意してみましょう。

・「初めはわからなくて当たり前」「誰でも不安になるものだよ」
 「初めからできる人はいないよ」という声かけをする
・ミスをしても頭ごなしに怒らず、原因と対策をクリアにできるよう一緒に考える
・新人さんができていることはきちんとほめて、任せるようにする

 
技術不足は新人なら当たり前という認識をお互いにもつことで、新人さんの勤務態度や仕事への意欲が消極的になるのを防ぐようにしましょう。

「完璧な先輩」である必要はありません

さらに、他のある調査(注2)では、先輩看護師との「聞ける・話せる」関係性が、新人看護師のエネルギーのもとになるとされています。つまり、不安や悩みを何でも話せる先輩の存在によって、新人看護師は前向きに仕事に取り組みやすくなるのです。
 
「自分の失敗談を話したり、自らをオープンにする」ことで新人さんと話しやすくなったという先輩看護師さんも多いようです。先輩が新人だった頃の話を聞くことで、新人さんも心の壁を取り払いやすくなるのでしょう。
 
また、新人看護師側からは、「一緒に課題に取り組み、相互に成長してくれる先輩」が頼りになるという声も多く挙がっています。つまり、先輩側も「完璧なお手本にならなきゃ」と肩ひじを張る必要はないということ。
自分の新人時代を思い出しながら、ぜひ大らかな気持ちで新人さんに接してみてくださいね。

 

(注1)長野県看護大学「新卒看護師の精神的未熟さ・弱さに対するスタッフ看護師および新卒看護師自身の認識」
http://www.dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8243857_po_10-7.pdf?contentNo=1&alternativeNo=
 
(注2)福島県立医科大学「新卒看護師が認識する先輩看護師からのサポート」
http://ir.fmu.ac.jp/dspace/bitstream/123456789/36/1/KJ00004092459.pdf