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訪問看護師と日勤看護師、どちらがママ向き?

訪問看護師と日勤看護師、どちらがママ向き?

夜勤をこなしていた看護師さんも妊娠中や産後は日勤のみで働く人が多いようです。妊娠や育児による夜勤免除は法律で保障されているので申し出れば免除してもらうことができますが、実際ママ看護師が少ないような職場環境では夜勤免除を申し出にくかったり、たとえできても居心地の悪い思いをしてしまうこともあるようです。その場合、日勤のみのクリニックや老人介護施設などに転職するのも1つ。そして、もう1つ選択肢に加えたいのが、今ママ看護師が働きやすい職場として注目されている「訪問看護師」です。

訪問看護師の需要は?

高齢化が進む日本では今、厚生労働省が医療費削減の観点から、在宅医療の拡充に力を入れています。また、「住み慣れた環境で自分らしく療養したい」というお年寄りも増えるなか、この在宅医療を支える訪問看護師の需要は今後ますます高くなっていくと見込まれています。

訪問看護師はどんな仕事?

訪問看護師は、所属する訪問看護ステーションから自転車や車などで直接、患者さんの自宅や施設を訪問します。訪問するのは一般的に1日平均4〜5件、1回の訪問時間は60分程度の場合が多いようです。訪問先では、主治医の指示書に基づいた医療処置(バイタルチェックやカテーテルの交換、インシュリンの注射や点滴など)を行ったり、食事や排泄、清潔な部屋の維持をサポートします。また、患者さんの精神的なケアはもちろん、患者さんの家族を支えることも訪問看護師の役割の1つです。

訪問看護師のメリット・デメリット

<メリット>
●日勤のみ・土日休み(訪問看護ステーションによる)
●夜勤がない割に高収入
●患者さんと向き合った看護ができる

一般的に夜勤がなく、土日休みの場合が多いため、育児と仕事との両立がしやすいというメリットがあります。そして、夜勤がない割には高収入を望めるのもメリットの1つ。また、患者さん1人1人と向き合った看護ができるところに病院では味わえないやりがいを感じる人もいます。

<デメリット>
●オンコール対応がある(訪問看護ステーションによる)
●1人で行動することが多いため、責任が重い
●暴言や暴力、セクハラなどの被害にあうことも

夜勤はないものの、多くの訪問看護ステーションでは夜間のオンコールを当番制で行っています(中には、夜間のオンコール対応をしていない訪問看護ステーションもあります)。その場合、月に4回以下のところもあれば、10回以上担当するところもあるなど事業所によって様々。また、訪問看護師は基本的に1人で行動するため、何か急を要する事態が起きたときには自分1人で判断しなくてはならない場面も。それをプレッシャーに感じる人もいます。そして、病院などに勤務する看護師よりも暴言や暴力、セクハラの被害にあいやすいというデメリットも。

まとめ

どちらのまとめ

ママ看護師の働き方として、今まで勤めている病院で日勤看護師として心地よく働くことができるのなら、それもいいでしょう。しかし、もし子育てへの理解が少ない場合などは転職するという選択肢もあります。日勤のみのクリニックや介護施設などに転職するのもいいですが、訪問看護師も子育てと仕事を両立させやすいママ看護師向けの職場です。ぜひ候補の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。

参考
●日本訪問看護財団「訪問看護とは」
http://www.jvnf.or.jp/homon/homon-1.html

●厚生労働省「在宅医療の現状」
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000129546.pdf

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