
求人サイト vs 紹介会社の選び方と最新転職市場動向
「今の職場を変えたい」「もっと自分に合った働き方がしたい」――。看護師として転職を考えたとき、最初に悩むのが「どうやって仕事を探すか」ではないでしょうか。
現在、看護師の転職手段は大きく分けて2つ。
一つは、自分で求人を検索して応募する「求人サイト」の活用。
もう一つは、プロのアドバイザーがサポートしてくれる「看護師紹介会社(人材紹介サービス)」を利用する方法です。
どちらも無料で利用できるのが一般的ですが、選び方を間違えると「転職に失敗した」と感じる結果にもなりかねません。本記事では、両者の違いと「どんな人に向いているのか」を解説しつつ、2025年の看護師転職市場の最新動向もご紹介します。
求人サイトの特徴と向いている人
求人サイトは、インターネット上で全国の医療機関や介護施設の求人を自由に検索できるサービスです。Indeed、看護roo!、ナース専科などが代表例として知られています。
●求人サイトが向いているのはこんな人
【自分のペースで転職活動を進めたい人】
「今すぐではないけど、良い求人があれば考えたい」という方には最適。好きな時間に気軽に情報収集ができます。
【複数の求人を比較して決めたい人】
一度に多くの求人をチェックできるので、条件をしっかり比較したい人に向いています。
【転職経験があり、流れを理解している人】
履歴書作成や面接対応に慣れているなら、自力でも十分に転職可能です。
<注意点>
すべて自己管理になるため、スケジュール調整や条件交渉に自信がない場合は負担に感じることも。また、求人票の内容だけでは職場の雰囲気まで把握しきれないことがあります。
看護師紹介会社の特徴と向いている人
紹介会社は、専任のキャリアアドバイザーが希望条件をヒアリングし、あなたに合った求人を紹介してくれるサービスです。ナース人材バンク、マイナビ看護師、医療ワーカーなどが有名です。
●紹介会社が向いているのはこんな人
【初めての転職で不安がある人】
プロのサポートを受けながら進められるため、転職活動に慣れていない方でも安心です。
【忙しくて求人を探す時間がない人】
勤務中で時間が取れない場合でも、希望に合う求人を代わりに探してくれるので効率的です。
【非公開求人や高待遇の求人を狙いたい人】
一般には出回らない好条件の求人を紹介してもらえることが多いのが魅力です。
<注意点>
アドバイザーとの相性によっては、希望とズレた求人を紹介されることもあります。また、複数の紹介会社に登録すると連絡が増え、煩わしく感じるケースも。
2025年の看護師転職市場は「売り手市場」が続く
2025年現在、看護師の有効求人倍率は全国平均で2.3倍と高水準を維持しています。特に、訪問看護や介護施設でのニーズは年々増加。これに対し、クリニックや総合病院の日勤のみ求人は依然として人気が高く、応募が集中する傾向があります。
また、働き方の多様化に伴い、「短時間勤務」「扶養内パート」など柔軟な勤務体系を求める声が強まっています。これらの条件を満たす求人は、紹介会社が独自に持つ非公開求人の中に多く存在するのが実情です。
一方で、「すぐに働きたい」「勤務地を重視したい」という方には、求人サイトでスピーディーに探す方法が向いています。特に都市部では、求人サイト経由での採用スピードが年々早まっており、即戦力となる人材は歓迎されやすい傾向です。
まとめ:あなたに合った転職方法を選ぼう

最近では、「併用する」という選択肢も主流になっています。
まずは求人サイトで市場の状況を把握し、その後、紹介会社に相談して非公開求人を紹介してもらうことで、より広い選択肢から理想の職場を見つけることが可能です。
転職は単なる職場変更ではなく、今後の働き方やライフスタイルを見直す良い機会でもあります。自分に合った方法で、納得のいく一歩を踏み出しましょう。
