産後、仕事と子育ての両立に苦心してきた看護師ママはもちろん、これまで順調だった看護師ママにとっても、“魔の2歳児”との毎日は試練になるかもしれません。イヤイヤ期をどのようにして乗り切ったらいいでしょうか。
「わがまま」ではなく「自己主張」
魔の2歳児ともいわれるこの頃の子どもは自我が発達する時期です。「自分でやりたい」「これがしたい」「これじゃないとイヤ」など、自己主張を繰り返すようになり、思い通りにならないと泣きたり暴れたりします。そんな子どもに振り回されて、つい「わがまま言わないで!」と怒鳴りたくなってしまうこともあるでしょう。しかし、このイヤイヤは、「わがまま」ではなく、「自己主張」です。子どもの心の成長に必要な過程なので、できるだけ心にゆとりを持って付き合っていきましょう。
子どもの気持ちに寄り添う
「自分で服を着たい」「靴を履きたい」など、子どもが自分でやりたがるというときはできるだけやらせてあげましょう。時間がかかっても手を出さずに見守るようにするとイヤイヤが減ります。また、お出かけをするときに「もっと遊びたい」など、子どもの欲求を叶えてあげられないこともあります。そんなときは「お出かけの時間だからおしまい」という前に、「もっと遊びたいね。このおもちゃ楽しいもんね」など、まずは子どもの気持ちを受けとめてあげると、案外うまくいくこともあります。
イヤイヤ期の子どもと付き合うには、子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。しかし、看護師ママは忙しくて時間がなく、そのような余裕が持てないかもしれません。
例えば、朝は早めに起きて、朝食の準備や自分の身支度を済ませておきましょう。じっくりと子どものイヤイヤに付き合う覚悟でいると「時間がないのに…」とイライラしなくて済みます。
習慣づける、そして事前に伝える
予定がわからないまま行動するのは大人でもストレスが溜まるものです。
まずは、子どもにもわかりやすいように毎日の行動は習慣にしておきましょう。例えば、「おうちに帰ったら手洗い」「テレビの後はごはん」「お風呂から上がったら歯みがき」「布団に入る前にトイレ」「絵本を3冊読んだら寝る」というふうに一日の流れを決めて、その通りに行動するとスムーズです。
そして、次にすることを前もって伝えることで心の準備ができます。「長い針がここまできたら、遊びはおしまいにして、出かけるよ」など、あらかじめ予定を伝えながら行動しましょう。
選択肢を与える、または気をそらせる
出かける前に靴下を履いてくれないなど、急いでいるのになかなか言うことを聞いてくれないということがよくあるものです。そんなときは「ウサギさんとクマさんの靴下、どっちにする?」「自分で履く?お母さんが履かせる?」というふうに選択肢を与えるとすんなりと受け入れてくれることがあります。
また、急いでいるときや公共の場などでは、子どものイヤイヤに付き合えないときもあります。そんなときのために、子どもの好きなものを用意しておいて、気をそらせるという方法もあります。
いつかは必ず終わるもの
何をやってもイヤイヤが治まらないこともあります。そんなときには、子どもの気が済むまで泣かせて、ただ見守るだけでもいいでしょう。また、「いい加減にして!」と怒りが爆発しそうなときは、一旦その場を離れて、気持ちを落ち着けるようにしましょう。
イヤイヤ期は必ずいつかは終わるものです。子どもが成長している証しだと思って、なんとか乗り越えましょう。