介護職の資格はいろいろありますが、実務経験5年以上という受験資格があるケアマネージャーは、自然とステップアップのための資格という位置づけになっています。
そこでケアマネージャーの仕事や資格の取り方、ケアマネージャーを取ることで得られるメリットについてご紹介します。
1.ケアマネージャーの仕事内容
ケアマネージャーは、総合的な介護アドバイスやケアプランの作成を行う介護現場の司令塔のような存在です。介護を必要としている人と医療・福祉・保健のサービスとを結ぶ架け橋となります。
介護保険に基づく介護サービスを受けるためには、介護サービスを利用しようと思っている人に合ったケアプランを作成する必要があり、このケアプランを作成するのがケアマネージャーです。
現在、高齢化を受けて介護保険を利用する人が増えてきています。そのため一人一人のオーダーメイドのケアプランを作成し、管理できるケアマネージャーは人手不足の状態です。
介護サービスは、ケアマネージャーが作成したケアプランをもとに行われます。ケアマネージャーは、そのプランがきちんと実行され、効果が出ているかのチェックも行います。
具体的には、以下のような業務内容になります。
・介護認定申請の代行や認定調査
・ケアプランの作成とサービスの仲介や実施の管理
・サービスの把握と評価
・支給額限度額の確認
・利用者負担額の計算
・サービス提供票の作成
・給付管理票の作成と提出
2.ケアマネージャーを取ると、こんなメリットが
ケアマネージャーは保険・医療・福祉に関する資格を持つか、介護の現場で実務経験が5年以上なければ受験することができない資格です。合格率も20%程度と狭き門であるため、給与面でも優遇されます。また日中の仕事がメインになるので、夜勤をしなくてもよく、休みを取りやすくなるというのがメリットです。
ケアマネージャーは人手不足の資格でもあるので、転職にも有利に働いてくれます。
3.資格の取り方
ケアマネージャーは誰でも取得できる資格ではありません。まず介護や保険・医療・福祉に関わる現場で5年以上の実務経験が必要です。逆に言えば、5年以上の実務経験があればケアマネージャーに挑戦できるので、ステップアップにちょうどいいのです。
ケアマネージャーの試験日は全国統一ですが、申込期間は都道府県によって異なります。試験の合格率は約2割と狭き門で、試験合格後は87時間に及ぶ実務研修を受けます。その後にケアマネージャー資格を取得できます。
ケアマネージャーの資格が登場したのは1998年ですが、社会の変化を受けて難易度が年々上がってきています。さらに資格についても見直しが始まっており、試験内容も2015年から段階的に変更されることが決定しています。
今後さらに狭き門になってことが予想される資格なので、ケアマネージャー受験を考えているなら、早めの受験がおすすめです。