忙しい看護師ママさんにとって、子どもがしっかり勉強できているか、勉強嫌いになっていないかは、とっても気になる問題。家にいるときはバタバタしてしまって、ゆっくり宿題も見てあげられない…そんな人も多いはず。そこで、子どもを勉強嫌いにさせないために気をつけたいルールを見直してみましょう。
ルール1:「勉強しなさい」と言わない
文部科学省の国立教育政策研究所が小中高生にとった調査によると、半数以上の子どもが「『勉強しなさい』と言われるとやる気がなくなる」と答えています。子どもは、自分で決めて行動したことに対して喜びや満足を感じるので、「勉強しなさい」と指図されると勉強に価値を感じなくなってしまう子も多いのです。
なかなか勉強しない子どもを促すときは、「指図」でなく「サポート」という形で、「今からやれば夕ご飯までには終わるんじゃない?」というように、自ら行動するヒントを与えてあげるといいでしょう。
ルール2:家族の関係は仲良く・楽しく
一見、「勉強と関係あるの?」と思うようなルールですが、調査によると、子どもが勉強のやる気をなくすきっかけのワースト上位に「家族の仲が悪かったりしていやなとき」が挙げられているのです。
「勉強しなさいと言われたとき」「授業がよくわからないとき」と同じくらいやる気をなくすという結果が出ており、これは家族関係がどれだけ学習意欲に影響するかを物語っています。仕事に家事に…と多忙な毎日でも、お互い思いやる家族関係を保てるように心がけましょう。そうすれば、子どもの心に余裕ができ勉強への関心を持ちやすくなるでしょう。
ルール3:わからなかったところを一緒に見てあげる
子どもが勉強のやる気をなくすきっかけとしては、「授業がよくわからないとき」も上位を占めています。仕事で忙しく、子どもの勉強をゆっくり見てあげられないときは、授業でわからなかったところだけでも重点的に一緒に考えてあげるとよいサポートになるでしょう。
「親が子どもと一緒に考える」「親自身が考え、学ぶ姿を子どもに見せる」ということも、子どもにとっては学習意欲の後押しとなるので、こうした時間はなるべく作るようにしたいですね。
ルール4:友達や他の子どもと比べない
小学生では約5割、中高生では約7割が、「家の人に友達と比べられたとき」に勉強のやる気をなくすという結果も出ています。なにげなく親が発する「○○くんは頭がよさそうだね」「○○ちゃんは1日○時間勉強しているらしいよ」といった言葉も、子どもにはセンシティブに受け取られてしまうことがあります。自分なりにがんばっているところを、同僚や他の人と比べられると途端にやる気がなくなってしまうのは、大人でも同じですよね。他人と比較するのでなく、子ども自身の成長に着目してあげるようにしましょう。
ルール5:がんばっていたらほめる・励ます
子どもにとって何よりうれしいのは、がんばりを認められほめられる経験。自主的に机に向かったり、苦手な科目に取り組めたときなどは、「がんばったね!」「わかるようになってよかったね!」としっかりほめて、勉強の楽しさを共有するようにしましょう。中高生など年齢が上がってくると、わざとらしくほめると逆に白けてしまう子もいるようですが、自分の努力を具体的に理解し認めてもらうことは「もっと挑戦してみよう」という意欲につながります。
まとめ
子どもを勉強嫌いにさせないためには、子ども自身が勉強を楽しいと思えるようサポートすることが大切。仕事と子育てに忙しい毎日でも、こうしたルールを心がけてみてくださいね。
参考:国立教育政策研究所「学習意欲に関する調査研究」
https://www.nier.go.jp/seika/seika0208_01/seika0208_01.htm