子育て

かしこく使おう!「一時保育」

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働くママにとって、子どもを保育園に預ける「保活」は大きな壁。実際、待機児童問題は大きな社会問題になっています。なかなか認可の保育園への入園ができなかったり、定員オーバーだったりで、仕事復帰にたどり着けないママも多いはず。そこで、保育園や一部の幼稚園、こども園が実施している「一時保育」に注目。子育てしながら、少しずつ看護の仕事をしたいという人におすすめの一時保育の利用方法を紹介します。

一時保育とは? 利用条件は?

一時保育とは、その名の通り、一時的に家庭での保育ができない乳幼児を保育園や幼稚園、こども園などが預かり、保育をおこなう制度のこと。一時保育の利用理由としては、主に出産や急病、冠婚葬祭、仕事などがあげられます。職場の近くに預けたいという人もいると思いますが、一般的には住んでいる地域内の保育園などでのみ利用できるという場合が多いです。利用制限は地域や施設によってさまざまですが、正社員やフルタイムではなく、パートタイムやフリーランスで仕事をしている場合にも利用することができます。あくまで一時なので、週2~3回までといった制限がある場合もあります。
認可保育園に入れなかった場合に、一時保育と他の預かりサービスをうまく組み合わせて利用している人もいるようです。
(※詳しくは、住んでいる各自治体に確認してみてください)。

受け入れの施設によって対象の子どもは違う?

保育園では、その保育施設の定期利用をしていない0〜6歳の未就学児が一時保育の利用対象となっているのが一般的ですが、小規模保育園や助成のある認可外保育園(認定保育園と呼ばれていたりします)のなかには、3歳までの子どもに限られている施設もあります。一部の幼稚園や認定こども園では、主に在園児に限っている場合もあれば、満3歳以上の幼児であれば在園児でなくても利用できるという場合もあったりと、まちまちです。

一時保育を利用する手順

一時保育を利用できる施設を確認するには、各役所や自治体ホームページをチェックするのが便利です。ただ、実際に利用契約のやり取りなどは、役所ではなく、施設ごとに行うという場合がほとんどです。なので、まずは施設に電話で問い合わせをしましょう。事前登録では、子どもの予防接種歴、発育歴、普段の生活の様子などが聞かれます。母子手帳にきちんと記録していないという人は、育児日記などを持参すると安心です。健康保険証や医療証のコピーが必要となる場合がありますので問い合わせの際に確認を。

定期的な一時保育の利用も便利

何曜日に利用するかを固定して定期的に一時保育を利用する「定期利用」の場合は、利用日の申し込みをその都度行うという手間がないので便利です。この定期利用の場合は、年度契約になるケースが大半。ただし、こちらも定員に限りがありますので、駅近の認可保育園などは早々に定員を満たしてしまうことがあるので、早めに確認しましょう。園によっては曜日の指定や利用に融通がきくこともあるようなので、近所に知り合いのママがいる場合はどういう園なのか、リサーチしてみるのも得策です。

一時保育の利用料について

利用料についてもその地域や施設によって異なりますが、1時間あたり500円前後、日額2,000円程度が相場です。それ以外に、食事やおやつが出る施設では、一時保育の利用料金に別途食事代がかかる場合があります。認可外保育園などでは、1時間あたり1,000円前後の料金設定が多く、さらに別途食事代がかかるので、割高です。予約後にキャンセルをすると、キャンセルのタイミングによってはキャンセル料が発生するケースも。せっかく一時保育を利用するのなら、料金をおさえて利用したいもの。登録の際には料金設定についても細かく確認しましょう。

まとめ

パートタイムの就労であっても、認可の保育園に預けられ、場合によっては一般的な認可外保育園に預けるよりも安い料金で利用できる一時保育。子どもは思いっきり遊べ、栄養バランスの取れた給食が食べられ、集団生活での良い刺激もありコミュニケーションが取れるようになったりと、子どもにとってのメリットも多くあります。デメリットとしては、あくまで一時保育なので、園の行事には参加できず、懇談会や保育参加もないため保護者間の交流が希薄になりがち。曜日固定の場合は、子どもの体調不良で休んでも曜日の振替ができないことなどがあります。とはいえ、預けている間は仕事に集中でき、ママにとってはリフレッシュにもなるので、パートタイムで働く看護師さんは、参考にしてみてください。
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