その他

<アジア諸国レポート>
2018年 台湾最新事情
生活・文化と外労(ワイラオ)

はじめに

今は、インターネットでほとんどの情報が入手できる時代。行ったことがない国でも、ガイドブックがなくても簡単に現地の事情がわかるようになった。その一方で、現地の生活に根ざしたようなリアルな情報も知りたいという声も根強い。これまで本誌では「旅コラム」や「アジア諸国レポート」などの企画を通じて、歴史的背景なども織り混ぜながら、アジア各国の現状を紹介してきた。これに対しても、前述したようなニーズもあってか、最新の現地情報を加えたアプローチを、というリクエストも少なくない。
さればとて、2018 年最初の旅先として、日本人にいつも人気の台湾・台北を取り上げることにした。

台北にもスカイライナー(MRT)

まず、台湾入国(境)だ。台湾の空の玄関口は台北だが、現在は2つある。成田にあたるのが、台北市の郊外にある桃園空港、羽田にあたるのが台北市北部にある松山空港だ。最近は、羽田空港から松山空港への便も増えてきているが、国際線の多くは桃園空港を使用している。
桃園空港から台北市内に向かうには、ガイド付きのツアーでなければ、高速バスかタクシーというのがほとんどだった。それが昨年2017年3月から、スカイライナーにあたるMRTが開通した。この「直達車」という快速で台北駅まで約40分、料金は160元(約580円)だ。この直達車には座席にスマホ用の無料の充電装置が付いている。
ちなみにこの終着駅は、台北駅の地下に連結していることになっているが、実際はその隣の北駅が近い。
台北市内は、公共交通機関が充実しており、地下鉄とモノレールが一体になったMRTが四通八達している。しかも、初乗り20元(約75円)で、郊外まで行っても50元(約190 円)だから、日本に比べるとかなり安い。日本と違うのは、先に行き先別の料金ボタンを押してから、後でコインを投入する仕組みだ。もっとも、ここではスイカにあたる「悠游カード」が普及しており、MRTだけでなくバスにも使える。駅やコンビニで買えるし、スーパーなどの支払いにも使えるから、使い勝手も悪くない。

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台北の地下鉄は車輌が広く、座席はプラスチック樹脂製だ

次はタクシーだ。一昔前だと滞在中の移動は専ら黄色のタクシーだった。これがお世辞にもきれいとは言えなかった。何より古い車が多かった。それが今では一新された。どの車も新しくてきれいだ。車種も小型のセダンタイプだけでなく、広めのワゴンタイプも増えた。タクシーの初乗りは70元(約270円)で、時間・距離併用制だ。チップは不要でお釣りも領収書も出るから便利だ。
ついでにバスも。なかなか乗り慣れないと不安なのがバスだが、今は行き先が系統番号と共に大きく表示されているし、停留所にはルートの案内板もある。バス代は15元だが、釣り銭は出ないので、悠游カードがない場合は注意が必要だ。

食は台湾に在り………小籠包と石鍋

食は広州に在り ―― と言われるが、蒋介石が国共内戦に敗れて中国大陸から台湾に逃げた際、故宮博物院の宝物と共に、大陸の料理人も連れてきたといわれるだけあって、台北では中国各地の料理が味わえる。北京、上海、四川、広東の4大料理に加えて、郷土料理である台湾料理や広東系の軽食・飲茶(ヤムチャ)も人気だ。
飲茶といえば小籠包の鼎泰豊(ディンタイフォン)は、いつも長蛇の列ができるほどの人気だ。世界10大レストランの1つとして、マスコミに紹介されたことで人気に火がついた。予約しても待たされることがあり、本店に隣接する本屋や裏のかき氷屋までが繁盛するほどだ。
美味しい小籠包は食べたいが、予約までして待ちたくないという人に穴場の店を紹介しよう。観光名所の中正紀念堂から、そう遠くない寧波西街と牯嶺街の交差点のところに「黄龍荘」という店がある。2階建てのそう大きくはない店だが、小籠包の味は鼎泰豊と比べても遜色ない絶品だ。ちなみに、お値段だが小籠包10ヶで130元(約500円)とお得だ。
食の話をもう 1 つ。かつて日本人の団体客に人気があったのが、石鍋(いしなべ)料理だ。現地では石頭火鍋(スートーホーコー)といい、もとは韓国がルーツのすき焼きと寄せ鍋を足したような料理だ。石製の大きな鍋に、ゴマ油で肉を炒めてから魚介類や豆腐、しらたき、野菜などを入れて煮込む。これを生卵と醤油・酢などを加えたタレにつけて味わう。ワイワイ言いながら鍋を囲む。しめは雑炊という和中韓折衷の味が人気だったのだ。それがすたれた。
何故か。1つは日本人団体客の減少だ。もう1つ、これは他の鍋料理にも言えるのだが、個人志向が強まって、個鍋にシフトしたからだという。そう言えば、鍋博士などと銘打った個人鍋の店に行列が出来ていた。孤食というとわびしい感じだが、一人飯(ひとりめし)というと、今風なのだろうか。
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最近は皆で囲む石鍋に替わって、個人鍋が人気だ

朝・夕食共 外食が中心

台湾の毎日の食卓についても触れておこう。まずは朝食、これはほぼ外食だ。台湾に限らず、日本以外のアジアでは共通だ。理由は共働きで朝は多忙。加えて、かつては厨房設備や冷房設備が完備してなかったことなども遠因だ。そして外食の方が早い、安い、美味いと三拍子そろっているから、今ではこれが食文化になっているともいえる。朝食というと、以前は白いおかゆに、漬け物、干し肉、でんぶなどを入れて食べたものだが、今は違う。揚げパンや豆乳、肉まんなどが中心だ。おかゆでも、具の入った色の付いたものが受ける。食文化といえども、時代とともに変わるのだ。
ついでに夕食。こちらも100%とは言わないまでも7~8割は、やはり外食が中心だ。朝食の例に加えて、家族の単位が、一人とか二人世帯が多くなってきたためである。以前に比べ、所得が上昇してきたこともあり、週末はどこのレストランも混雑しており、これをカバーしているのが、コンビニのおでんや弁当だ。
前述した通り、この傾向はアジアではほぼ同じだが、所得上昇の著しい中国は少し事情が異なるようだ。レストランの利用を避ける人も少なくないのだ。理由は使用済みの油を再製して作った「地溝油」が使われているのではないか、という不安からだという。なかには、外食の時だけは油をあまり使わない蒸し物に限定し、揚げ物や炒め物は避けるという人も少なくない。また、どこが地溝油を使っているかわからないので、リスク回避のためにレストランを変えるという人もいる。地溝油騒ぎは、実は台湾でも起きたが、広大な中国と違い、ほどなく製造元が特定されたこともあって、今は収まっている。

お茶への誤解……烏龍茶と緑茶

台湾に来ると烏龍(ウーロン)茶をお土産に購入するという人も多い。日本のように茶葉を蒸して炒り、それにお湯を注いで飲む緑茶と異なり、こちらは半発酵させたものだ。烏(カラス)のように黒く、龍のように曲がった茶葉が語源と言われるが、熱湯を注いで開いた茶葉の形が龍のおとし子のようだというのでこの名が付いた、というガイドもいる。台湾では、中部の阿里山などの高山地帯が産地だ。
日本人観光客が台湾に来て、冷たい烏龍茶を求めるのを、かつてはレストランの従業員ですら、怪訝(けげん)そうに見ていた。「香りや味を楽しむ烏龍茶は熱湯を注いでこそ、魅力も増すもの。冷たい味噌汁は飲まないのに、何故冷たいお茶なのか」という質問もよくされた。その後、缶入りの冷たい烏龍茶が出回るようになり、コンビニなどに置かれるようになったが、その多くは「低糖」などという表示が小さく記された砂糖入りだった。気付かずに飲んだ日本人観光客の多くが、紅茶と間違って選んでしまったか、と錯覚したこともあった。
以前、台湾のベテランガイドが烏龍茶についてこんな説明をした。「半発酵のお茶を英国まで運ぶ間に、船内で更に発酵が進み、全発酵の紅茶になったんです。折からの産業革命で多くの労働者に安価なお茶を飲ませるのに、紅茶は大きな役割を果たしたのです。その代金支払いの負担が、銀の代わりにアヘンで払うというアヘン戦争に、さらには香港の割譲にまで繋がりました。」学術的には少し乱暴だが、わかりやすい話だ。
一般に高級な烏龍茶は黄金色だが、何故か総じて安価な茶色の烏龍茶を日本人は好んで飲んでくれるので、上手くバランスがとれている、などという話も聞いた。まあ、誤解も定着すれば文化だ。
誤解といえば、お茶の木が種類別だと思っている人も少なくないという。もとより、緑茶の木、烏龍茶の木などがあるわけではない。もとは、ツバキ科の常緑樹だ。よく「烏龍茶でなく鉄観音茶を」という人がいる。鉄観音茶も実は烏龍茶の仲間で、こちらは半分より少し多く発酵させた、やや渋みのある対岸の中国福建省などが主産地のお茶だ。また、台湾だけでなく大陸の人も含め、中国人は皆、烏龍茶が主流だと思っている人も少なくないようだが、これも違う。中国人もお茶の主流は緑茶だ。浙江省・杭州の龍井(ロンジン)茶が有名だ。

インバウンドツアーでは熱湯が必須

お茶の話が出たので、台湾や中国本土から日本に来る訪日客についての、エピソードを紹介しておこう。中国人は旅行中もお茶を飲むので、ポットを持参する習慣がある。ドライブインなどに、途中下車するとポットにお湯を充填する人が列をなすこともある。時には、先頭の人が、やかんのお湯を自分のポットに入れて、その後の人のお湯がなくなってしまうといったトラブルもある。
インバウンド、とりわけ中国人観光客に同行する慣れた添乗員は、あらかじめドライブインやホテルに連絡をし、大量の熱湯を大きなやかんや給湯器に用意しておいてもらう。日本では緑茶の適温や安全性を考えて、80 度前後にしているところも多い。しかし、これだと烏龍茶の葉が充分に開かないので、95~100度の熱湯を要望する。空港や駅などあちこちに、給湯設備がある台湾では、当然ながらその温度も高い。このあたりの、ちょっとした違いを知るのも旅の楽しみだ。
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空港、駅など人が集まるところに給湯器があるが、温度はどこも99~100度だ

台湾で働く外国人……外労(ワイラオ)

日本以上に少子化が進む台湾では、早くから東南アジアなどからの労働者が働きに来ていることは、以前本誌でも紹介した。外労(ワイラオ)と呼ばれ、主にインドネシア、ベトナム、フィリピンなどから来ている。
若者が少なく、肉体労働はやりたがらないという風潮のなかで、主に工場や介護の仕事に就いている。注目されるのは、インドネシア人が多く従事している介護の仕事だ。日本ならば施設で働くのがほとんどだが、台湾では医師の証明を得た、障がい者や老人のいる家に住み込む。もともと、中国語には「介護」という言葉はなく、台湾では「看護外労(カンフーワイラオ)」と呼ぶ。住み込みだとプライバシーがなく、どこまでが仕事か区別しにくく、今の日本なら敬遠されがちだ。しかし、これも習慣の違いで、そこの家族とウマが合えば、お小遣い、お土産、プレゼントなどプラスアルファの収入があり実入りも多い。筆者自身、何度かこうした家庭も訪問したが、いずれもインドネシア人の女性は「この家に来て良かった」と言ってた。ちなみに、こうした手続きは市政府の認定を受けた人材派遣業者が行っていて、市政府の指導のもと、休日、健康診断、納税などのルール遵守が義務付けられている。この人材派遣業者に聞いたところでは、その人材募集先も、ジャカルタ近郊では、もう集まらなくて、遠くスラバヤから更にその先へと広がっているとのこと。
外労の多くは、日曜日には公園や教会に行く。以前、これも本誌で、ソウルの例を取り上げ、教会の周囲に市場が立つことを紹介した。台湾でも同様で、カトリック教徒主体のフィリピンからの労働者は、日曜日には天主堂(教会)に礼拝に行くので、この周囲にもお店が並ぶ。メイン道路の中山北路には、常設の外労向けの携帯電話や海外送金、食品などを扱う店もあり、「菲律賓(フィリピン)、印尼(インドネシア)、泰国(タイ)、越南(ベトナム)、進口食品(輸入食品)」などと銘打った看板も目立つ。
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左:フィリピンやインドネシアからの外労向け輸入食品を扱う店=中山北路
右:こちらは外労ではなく、最近急増しているインドネシアからの観光客=士林官邸

日・台・韓での人の争奪戦

周知の通り、韓国も含め、今や先進国に肩を並べるようになった台湾は、同じように少子高齢化に悩む日・台・韓での東南アジアの途上国からの人材の取り合いを演じている。韓国は一足先に「雇用許可制」という、国が管理し、5年・2回という外国人労働者の受け入れ制度を導入したが、台湾は3年・3回とはいえ、民間業者主導で賃金も韓国のそれに比べて総じて低い。このため、日本が建前を捨てて、途上国からの単純労働者の受け入れに舵を切ったら、労働条件、イメージ等、総合的に考えて、台湾が一番劣勢に立たされると見る人も多い。2017年11月から、日本でも一部の技能実習生について、最長3年を5年に伸ばしたことで、特に介護や工場などの現場で、日・台・韓の人材争奪戦が激化するのではないか、とも考えられている。
台湾では以前からの少子高齢化に加えて、女性の高学歴化、収入の増加などもあって、男性が台湾女性と結婚出来ない事例が増えている。台湾で「大陸新娘(タールーシンニャン)」「外籍新娘(ワイジーシンニャン)」と呼ぶ海外からの花嫁の比率が高まっているのだ。「大陸」は中国本土、「外籍」は主にベトナムなどの途上国を指すが、中国政府があれこれ圧力をかける前に2,350万人の台湾は、老人から若者まで外国に支配されつつあるようだ。

台湾政治としたたかな台湾人

今回は専ら身近な生活を中心に、アプローチするということで、政治や歴史のことについては触れないできた。たまたま、訪台中の今年2018年1月13日、国民党が蒋介石・蒋経国父子の統治 40 年と蒋経国没後 30 年を追悼する式典を開いていた。また、これに呼応するかのように、1月12日付の地元紙・中国時報は蒋経国以降の歴代総統のなかで、誰が一番人気か、といった記事を1面に大きく載せていた。
本稿を締めるにあたり、簡単に今の台湾の政治について触れておこう。
蒋介石の国民党が、毛沢東率いる中国共産党との「国共内戦」に敗れて台湾に退いてから68年。息子の蒋経国が総統を引き継いで、高速道路や空港、港湾など10大建設を行うとともに、戒厳令を解除し総統選を実施した。初の公選制で選ばれた李登輝(国民党)のあと、陳水扁(民進党)、馬英九(国民党)と経て、2016年5月、蔡英文(民進党)が女性初の総統に選ばれて今に至っている。
周知の通り、長く政権の座にあって、権力を握ってきた国民党は「大陸反攻」をスローガンに、東西冷戦時代の途中までは、反共の砦として最前線に位置してきた。
しかし、時が移り、国連代表権を中国政府に奪われ、さらに台湾独立を目指す野党・民進党が政権を握ると、敵の敵は味方とばかり国民党と中国政府が接近するようになった。そして、現在の蔡英文政権になるや、それまで急増していた中国大陸からの訪台観光客が急減し蔡政権への圧力が強まってきている。
何やらTHAADを導入した、韓国への観光客ストップにも似たようにも見えるが、もともと台湾は中国の一部であるとする絶対に譲歩できない立場からすると、韓国とは置かれた位置付けも異なる。厳しいようだが、急減といっても韓国ほどではなく、そこそこ、大陸からの観光客は訪台しているという、不思議な状況だ。
こうしたあたりは、台湾の人たちもよく承知しており、あまりはっきりと「大陸離れ」の動きを示すと中国側も黙っていないので、ほどほどにバランスを取ろうという振り子が働く。その一方で、今の台湾の体制になって70年近くを経て、今さら大陸との統一など考えられないという。こちらは香港の、中国政府からの自立・独立を目指す「本土派」の香港人にも似た台湾人も増えている。
余談だが、平昌(ピョンチャン)五輪を前に、韓国の文在寅大統領が南北合同チームを提唱した。理念的にはともかく期待に反して、韓国内の支持は急落した。これについて「北朝鮮の思うツボ」とか「理想主義」といった見方が多かったが、台湾や香港と同じ視点で見てはどうだろうか。民主主義が定着し、国民一人当たりの GDP 比で40倍以上も拡がった今、同じ民族ではあるが、もう戻れない「韓国人」と「北朝鮮人」なのだ、という見方だ。
中国に接近した馬英九前政権を嫌って、蔡英文現政権を選んだ時点で、大陸側からの締め付けは、ある程度予想されていた。にも拘わらず、それに伴う覚悟というか、我慢のようなものは、あまり感じられない。このあたりは、わかりにくい感じがする。
前述した中国時報の報道を例に、筆者の感じたところを記しておこう。1月12日の1面で「蒋経国の貢献が最大」と持ち上げた新聞だ。台湾では、新聞などマスコミの政治色がかなりはっきりしていて、日本における朝日と読売の差異といったのとは全く違う。日本では多少のスタンスの違いはあっても、概ね一般紙は「客観報道」が中心で、極端な政治スタンスはとらないことが多い。しかし、台湾では自他ともに、というか日本に比べると、紙面に主張や個性がはっきり出る。読む側も、それを先刻承知で読んでいる。
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歴代総統で蒋経国の貢献が最大と報じる台湾・中国時報(2018.1.12)

 だから、例えば中国時報が蒋経国礼賛の記事を載せても「当然だ。中国時報は国民党系だから驚かない。台湾人は日本人が考えるより、はるかにしたたかで柔軟だよ。大陸側の香港や韓国に対する圧力も注視している。そうでなければ、60 倍もの人口がいる中国大陸と対峙しながら70年間もやってこれないよ。この先だって、そう心配してないよ。心配なのは老後だよ。」と言うのは、還暦を迎えた知日派の男性だ。
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左:円山大飯店から望む台北市と、高さ508メートルの101ビル
右:東京駅を設計した辰野金吾設計による旧台湾総督府は今も総統府として現役だ

 
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左:「非城情市」「千と千尋の神隠し」などの映画で今や一番の人気スポットになった九份の街
右:シンガポールの「ホーカー・センター」を真似てか人気の屋台も地下の食堂街に移った=士林夜市

 

著者・経歴
株式会社ハートシステム 代表取締役
研修セミナー講師・ジャーナリスト他
坂内 正