0歳児入園に不安があるママに、意外と多い0歳児入園のメリットと三歳児神話について紹介します。
0歳児入園はかわいそう? 気になる三歳児神話
育休を取得して職場復帰する看護師ママの場合、育休は原則的に1歳で終了となるため、それまでに保育園に入園させることになります。また、退職を選んだ看護師ママもブランクがあかないように1年くらいで復帰したいと考える人が多いようです。
しかし、「早くから保育園にいれるのはかわいそう」「3才になるまでは母親が家庭で育てるべき」といった声を耳にすると、まだ小さい子どもを預けることは間違ったことなのかと不安になってしまいますよね。
0歳児入園のメリットとデメリット、そして三歳児神話について考えてみましょう。
0歳児入園はメリットも多い
0歳児入園する場合は、病気をもらいやすく体調を崩すことが増えたり、完全母乳を続けるのが難しいというデメリットがあります。また、保育園の生活に慣れるまでは子どもにストレスがかかることもあります。しかし、案外メリットが多いと感じるママは少なくありません。
●子どもの生活リズムが整いやすい
0歳のころは授乳の時間やお昼寝の時間など定まっていない場合も多いですが、保育園に通い始めると、だんだんと生活リズムが整ってきます。
●早いうちからたくさんの刺激を与えられる
保育園では、保育士さんをはじめ、いろいろな年齢の子どもたちとふれあい、たくさんの刺激が得られます。歌や手遊びやなど、遊び方も豊富です。そのため、言葉や体の発達にいい影響を与えてくれることもあります。
●栄養バランスのいい食事を与えてもらえる
食事に手をかけられないことがあっても、1食はきちんとした食事を与えてもらえるので安心感があります。また、おうちではなかなか食べてくれなくても、保育園では食べてくれるという声もよく聞きます。
●子育ての相談ができる
保育園に通うと、授乳や離乳食について、あるいは発達についてなど子育ての悩みを、子どもをよくみてくれている保育士さんに相談できます。成長を一緒に見守ってくれる人が家族以外にもいるというのは心強いものです。
●自分の時間が持てる
1日の大半を幼い子どもと2人きりで過ごしていると、自分の時間はほとんど持てません。常に子どもの都合で動かなくてはならないというのは、ストレスが溜まるものです。保育園に預けることで、自分の自由な時間を持つことができ、心にゆとりが生まれます。
三歳児神話は本当?
三歳児神話とは「3歳までは母親が子育てに専念するべきで、そうしないと子どもの成長に悪影響を及ぼす」とする考え方です。1998年の厚生白書では、三歳児神話に合理的な根拠は認められないとして否定しています。
ただし、2005年文部科学省の『情動の科学的解明と教育などへの応用に関する検討会』において、「適切な情動の発達については、3歳くらいまでに母親をはじめとした家族からの愛情を受け、安定した情緒を育て、その上に発展させていくことが望ましいと思われる」という報告もあります。
家庭での過ごし方を大切に
三歳児神話についてはあまり気にする必要はありません。しかし、3歳までは子どもの発達にとって重要な時期ということは事実です。早くから保育園に預ける必要はあるものの、やっぱり不安があるという人は、預ける時間を短くする方法を探ってみるのも1つの方法です。法律では、3歳未満の子どもを養育している場合、1日の労働時間を原則6時間にする短時間勤務が認められています。勤務先の病院に働き方を相談してみるといいでしょう。
そして、保育園生活が始まったとき、何より大切にしたいのは家庭で過ごす子どもとの時間です。スキンシップをとったり、絵本を読み聞かせたりして、できるだけ子どもとふれあう時間をとるようにしたいですね。