医療事務と言えば、女性を中心に人気の職業のひとつ。そして、近年新しい医療事務の職場として人気を集めているのが「調剤薬局事務」です。調剤薬局のチェーン展開が増えたことと、調剤薬局を併設するドラッグストアが普及してきたことも注目されている理由です。今回は、“働きやすい”と人気の調剤薬局事務について詳しく紹介します。
調剤薬局事務の仕事って?
調剤薬局事務の仕事は、調剤薬局に患者が持参した処方せんを受け取り、薬剤師が確認した処方せんの内容をコンピュータに入力して、会計という流れです。それに加えて、レセプトの作成業務もあります。
必要な資格はあるの?
調剤薬局事務の資格は、同じ薬局で働く薬剤師や登録販売者のような国家資格は必要なく、業界団体が独自に認定する民間資格になります。ただし、この資格を取得しなくても就職は可能です。「調剤事務管理士」や「調剤報酬請求事務」など代表的な資格として6つほどありますが、資格によっては1~3カ月で取得できるなど、比較的難易度は低めです。実用的なことで言えば、多くの調剤薬局では、パソコンでのレセプト作成となるので、全くパソコンを使えないというと働き始めてから苦労するかもしれません。
給料はいいの?
薬剤師など、医療系の資格というと高給なイメージがありますが、調剤薬局事務については、学歴や年齢を問わず誰でも受験できる資格ということもあってか、給料はあまり高くありません。具体的な金額については、勤務先や雇用形態によって異なりますが、一般的な事務職とあまり差異がありません。都市部ほど高く、月給20~25万円あたりが平均的ですが、地方だと15~18万円程度が相場のようです。
家事・育児を両立したいママにおすすめ
調剤薬局事務の仕事は、病院の外来時間に合わせた営業時間になっているので、休日出勤や夜勤もなく、残業もあまりないので決まった時間に帰宅できるという点で子育てママには特に働きやすい職業と言えます。不況の影響で正社員よりも比較的パートやアルバイトでの雇用が増えているので、勤務時間や曜日も子どもの保育園や幼稚園に合わせてフレキシブルに決められるというメリットもあります。
まとめ
医療系のくくりに属する調剤薬局事務ですが、あまり高給は望めないのが現実。ただし、働きながらでも取得しやすい資格であり、資格がなくでも就職できるという点や、勤務時間もあまり変動がなく、仕事内容も複雑ではないので、家事や育児と両立を図りたいママには働きやすい職業ですね。さらに、看護師経験のあるママならいっそう有利かもしれません。