看護師として海外で働きたいと考えたことがある人は少なくありません。特に、オーストラリアは看護留学がしやすく、人気が高い国として知られています。なぜ、オーストラリアへの看護留学は魅力的なのでしょうか。

オーストラリアでの看護師免許

日本の看護師免許を取得していても、オーストラリアで看護師として働くためには、現地での免許を取得しなければいけません。日本とは異なり、国家試験はありませんが、看護師として必要な英語力と学力、適正な臨床経験が取得の条件になります。必要な英語力とは、英語力判定試験で基準をクリア（IELTS7.0/OETのAまたはB判定）していることに当てはまります。
IELTSとは、世界に通用する質の高い英語力の試験、OETは医療に関連した英語力を測る試験であり、非常に高い英語力が求められます。
日本で学士号を終了している場合は、英語力の基準をクリアすれば、オーストラリアでの臨床実習や研修プログラムに参加することで看護師資格を取得することが可能です。日本で短期大学や専門学校卒業で学士号を取得していない場合は、現地の大学へ編入して学士号を取得すること、または英語力を証明して、現地の指定された機関で看護学を就学することで資格取得ができます。免許取得は、最短で1年程度です。免許取得後は、どの州でも看護師として働くことができます。

オーストラリアでの看護師生活

オーストラリアは条件を満たせば永住ビザが発行されます。看護師免許を取得しただけではオーストラリアで働くことはできないため、就業可能なビザを取得しなければいけません。看護師として就職できる道が開かれ、将来的にも長く働き続けることができます。
オーストラリアでの看護師は全員、学士号を取得しているため専門職としての社会的な高い地位が確保されています。一部の医療行為は看護師が実施できるため仕事の幅は日本よりも多く、医師から意見を求められることも少なくありません。また、法律によって就労条件が厳しく守られている国の1つです。有給休暇を取得する権利も認められているので、年間20日以上、取得率はほぼ90％だといわれています。

オーストラリアでの看護師の給料

海外での看護師の給料は、業務内容や責任の大きさから日本よりも高い設定です。働く場所で異なりますが、平均的な初任給の相場は5万ドル（日本は4万7000ドル）だと言われています。また、留学中でも学生ビザで週20時間までは働くことが可能であり、週に2日勤務でも5～7万円の収入を得ることができます。ボーナスがないという特徴がありますが、それでも日本よりは高給です。

働くことと私生活のバランスを保ちながら、快適な生活を送れることは、オーストラリアで働くことの一番の魅力だと言えるでしょう。海外で看護師として働きたいと考えている方は、オーストラリアも視野に入れてみてはいかがでしょうか？