看護助手として働きながら看護師を目指すおすすめの方法を紹介します。看護助手として働いているうちに看護師になりたいと思った人も、働きながら看護師を目指すためにまずは看護助手になろうという人も必見です。
看護助手から看護師を目指す人は多い
看護師が行う医療行為以外の業務をサポートするのが看護助手です。慢性的な看護師不足が続いている中、この看護助手の需要も年々増えています。そして、看護助手の中には、看護師を目指している人も少なくありません。
社会人が看護師を目指す場合、気になるのが年齢です。しかし、実際には30〜40代で看護師を目指し、活躍している人はたくさんいます。また、看護師は中卒からのスタートでもチャレンジできる資格です。
看護助手から看護師になるメリット
看護助手は准看護師や看護師に比べると、給与面で大きな差があります。また、看護助手は医療行為を行うことができません。准看護師や看護師になれば、今よりも収入がアップし、より専門的な業務に携わるというメリットがあります。
また、看護助手の経験は看護師になったときに役立てることができます。看護助手は患者さんを身近でお世話する仕事。患者さんが何を望み、何を必要としているかを知ることができます。また、看護師になって看護助手を指導する立場になった場合に的確な指示を出すことができます。
看護助手から看護師になる方法は?
看護助手として働くのに特別な資格はいりません。しかし、看護師になるには国家資格を取得しなくてはなりません。
一般的には、看護専門学校(3年)、看護系短大(3年)、看護系大学(4年)のいずれかで、定められた教育課程を修了したうえで、看護国家試験に合格する必要があります。
しかし、上記の学校の多くは朝から夕方まで授業があり、働きながら勉強するのは困難な場合がほとんどです。(学校数は少ないですが定時制4年の看護専門学校もあります)
そこで、働きながら看護師になるために、准看護師を経由する方法をおすすめします。まずは看護助手として働きながら准看護学校(2年)に通い、准看護師の資格を取得し、次は准看護師として働きながら、看護専門学校の定時制(3年)を経て、看護師になる方法です。
准看護学校は「昼間定時制」の学校がほとんどです。一般的に、週に3日朝〜夕方、あるいは週に5日昼〜夕方、学校に通い、空いた時間に働くことができます(ただし、実習期間は週に5日朝〜夕方まで)。
看護専門学校の定時制には、「昼間定時制」と「夜間定時制」があります。「昼間定時制」は准看護学校と同じで、一般的に、週に3日朝〜夕方、あるいは週に5日昼〜夕方、学校に通い、空いた時間に働くことができます(実習期間は週に5日朝〜夕方まで)。「夜間定時制」は、一般的に週に5日夕方〜夜の時間帯での授業となります(実習期間は朝〜夕方まで)。
また、准看護師として7年間※働いた後、通信制過程(2年)の看護専門学校で学んで看護師になるという方法もあります。
※これまで「10年以上」だったのが、2018年4月1日に入学する学生から「7年以上」に変更となりました。
准看護師制度は廃止される?
「准看護師の制度が廃止される」という話を耳にしたことがあるかもしれません。日本看護協会は看護師の専門性の高まりや地位向上などを理由に資格の統一化が必要として、准看護師制度の廃止を訴えています。廃止されるかどうか、具体的なことは何も決まっていませんが、准看護師の養成学校が減りつつあるのは事実。もし、准看護師を経由して看護師を目指すのなら、早めに行動したほうがいいでしょう。