子育て

子どもの食べ物の好き嫌い、どうする?

子どもの食べ物の好き嫌い、どうする?

ハードな仕事をこなしながらも、子どものために食事作りは頑張っているという看護師ママは多いのではないでしょうか。だけど、せっかく頑張って作ったのに子どもが全く食べてくれない…なんてこともよくあるものです。一体どうしたらいいのでしょうか。

好き嫌いはわがまま?

好き嫌いに対する考え方は人それぞれです。「嫌いな物でも食べさせるべき」という考えのママもいれば、「他の食べ物で栄養を補えれば、無理して食べさせる必要はない」と考えるママもいます。どちらが正解とは一概にはいえませんが、「好き嫌いはダメ!」と怒ったところで、好き嫌い自体がなくなるわけではありません。怒られたり、罰を与えられたりすることで、かえってその食べ物に対する苦手意識が強くなってしまう場合もあります。まずは好き嫌いを「わがまま」と捉えずに対処法を探ってみましょう。

そもそも、好き嫌いの原因って?

腐った食べ物には「酸味」、毒物には「苦味」があります。子どもが酸っぱいものや苦いものに拒否反応を起こすのは、自分を守るための本能と言えるでしょう。さらに、子どもは大人に比べて味覚が敏感です。大人が「苦い」と感じなくても、子どもには「苦い」と感じることもあるのです。しかし、苦手なものでも経験を重ねることで慣れることができます。食べないからと諦めずに調理の仕方などを工夫しながら、少しずつ食べさせるようにしていきましょう。

好き嫌いを克服するために

(1)食べやすい大きさや固さに
食材そのものや味付けは嫌いじゃないのに、具材が大きかったり固かったりして食べにくいと、子どもが嫌いと感じてしまうことがあります。さまざまな味や触感を経験させることは、豊かな味覚を育てるためにも大切なことですが、とくに子どもが苦手な食材については、できるだけ食べやすいように調理してあげましょう。

(2)見た目を工夫する
子どもにとって料理の見た目は重要です。彩りがよく、盛りつけが綺麗だと嫌いな物でも食べてくれることがあります。星やハートの型で抜いてあげると嫌いな野菜でも喜んで食べてくれるということも。また、お皿をたくさん並べるよりもお子様ランチのように1プレートにするとよく食べてくれることもあります。

(3)食べ物に関心を持たせる
好き嫌いを減らすためには、食べ物への関心を持たせることも大切です。買い物をするときに子どもに野菜を選ばせたり、食事の準備をするときに野菜を洗ってもらったりするなど、お手伝いをさせるのもおすすめです。家庭菜園などで一緒に野菜を育てるのもいいでしょう。

(4)無理強いはしない
子どもは一旦「嫌い!」と思い込むと、次に出てきたときになかなか食べようとしません。最初に出したときに反応がよくなければ、あまり無理に食べさせようとせず、次に出すときには調理法を変えて出してみるなど工夫しましょう。「嫌い」という苦手意識を持たせずに食材に慣れさせることが大切です。

食事の時間を楽しい時間に!

食事の時間を楽しい時間に!

子どもの健やかな成長のために、栄養バランスのよい食事をとることは大切です。しかし、好き嫌いをなくそうとあまりに厳しくしすぎると、食事の時間が楽しくなくなってしまいます。子どもが小さいうちは、何よりも「食べることは楽しい」という気持ちを育むことが大切です。みんなが笑顔で過ごせる食卓になるように心がけましょう。