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看護師を続けながら親の介護をするコツ

看護師を続けながら親の介護をするコツ

多忙な看護師の仕事と、親の介護を両立させるためのコツを見ていきましょう。

介護のために仕事をあきらめないで

親の介護は、誰しも避けては通れない問題。
そろそろ介護を考えなきゃ…と不安な人や、すでに仕事と介護の両立に苦労している人も多いでしょう。

親の状態が心配で仕事が手につかなかったり、介護疲れで自分が体調を崩してしまったりで、退職を考える人もいるかもしれません。
しかし、仕事をあきらめると後々後悔したり、介護終了後の再就職が難しくなることもあります。
選択は人それぞれですが、できるならば仕事は続けながら介護をしたいもの。

そこで、看護師の仕事と介護を両立するためのポイントを見ていきましょう。

職場に相談&介護保険サービスを組み合わせて

介護と仕事の両立については、厚生労働省も育児・介護休業法で支援策を示しています。介護休業制度や介護休暇制度、短時間勤務制度もそのひとつ。
たとえば介護休業制度では、対象家族一人につき、3回まで、通算して93日を限度として休みをとることができます。

職場とよく相談した上で、こうした支援制度と、介護保険サービスをうまく組み合わせるのがおすすめです。要介護度や仕事の忙しさによって組み合わせ方はいろいろ考えられますが、こんな例があります。

(例)
●時短勤務+通所サービス

介護保険では、日中は施設で過ごす通所サービスを利用することができます。
その時間にあわせて出勤時間を調整することで、無理なく仕事も続けやすくなります。

●残業なしの勤務+短期入所サービス
普段は所定外労働(残業)は制限した上で、ときどきショートステイの形で介護施設に泊まるサービスを利用。自分の休息も確保することができます。

ポイントは、職場で上司や同僚とよく相談すること。
介護の状況を共有し、「こういう場合はこうする」という打ち合わせをあらかじめしておくと、周りの協力も得やすいでしょう。

早めに支援センターへ相談

要介護の申請から認定までは約1ヶ月ほどかかります。そのため、仕事を続けながら介護保険サービスを利用するには、早めに支援センターに相談するのもポイントです。

介護の相談は、地域包括支援センターというところで受け付けています。介護が必要になりそうという段階でも、早めに地域包括支援センターに相談しましょう。あらかじめ今後の予定を打ち合わせておくと、サービスも早く利用でき、仕事へのしわ寄せを減らすことができます。

ケアマネジャーと綿密に話そう

地域包括支援センターへ相談すると、担当のケアマネジャーさんがつきます。
現在の要介護度や、自分の仕事の状況などを詳しく話し、これからの介護プランを話し合っていきましょう。

このときのポイントは、プロであるケアマネジャーさんと話すとつい言われるがままになりがちですが、そうではなく、たくさん自分の話を聞いてもらうこと。
仕事と両立するための希望や具体的な意思を話すことで、より続けやすい介護が実現します。

介護経験のある先輩ナースと話す

看護師の職場では、介護の経験のある先輩ナースも少なくないでしょう。
介護生活は、ついつい閉鎖的になってしまい、悩みをひとりで抱えてしまいがち。
そんなときは、仕事と介護を両方経験してきた先輩とぜひ話をしましょう。

実際に職場とどう相談してきたか、どうすれば仕事と両立しやすいかコツを教われるだけでなく、「頑張っているのはひとりではない」と勇気づけられるでしょう。

最も大事なのは…

最も大事なのは...

最も大事なのは、「ひとりで抱えこまないこと」と「完ぺきを目指さないこと」です。
介護はもともと家族全体の問題。ひとりで抱えこむと自分自身が心身を病んでしまうこともあるため、無理をしすぎる前に家族や親族となるべく手分けをしてください。

そして、ひとつも後悔のない完ぺきな介護なんて、実際はないものだと割り切ることも大切。
そのときできることを、できる範囲でやれば充分。完ぺきに両立できなくても当然と考え、あまり自分を追い込まないようにしましょう。

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<参考>
★厚生労働省「仕事と介護 両立のポイント」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/29_gaiyoban_all.pdf


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