「セミナー」とは、よく聞くけれど、受けるメリットがあるのか、どんなセミナーがスキルアップにつながるのか、わからないという看護師さんも多いのではないでしょうか。そこで、今回は、さまざまな種類の看護師セミナーが存在するなか、セミナーを活用するコツや選ぶべきセミナーについて紹介します。
まずは自分に合ったセミナーを探す
看護師向けのセミナーにはたくさんの種類があります。自分に合ったセミナーを受けることで、院内の勉強会や研修では欠けていた部分を補うことができ、スキルアップにつながります。とはいえ、看護師のセミナーは大きく分けると3つ。スキルアップのためのセミナーのほかにも、ブランクがある人向けの復職支援セミナー、管理者向けの看護管理セミナーがあります。
スキルアップのためのセミナーとは?
看護師セミナーの中でもっとも多いのが、スキルアップのためのセミナーです。セミナーを受講することで、臨床の中での疑問を解決できたり、専門性を高めることができ、より質の高い看護を提供することができます。比較的多いテーマとしては、心電図やフィジカルアセスメント、褥創ケア、摂食嚥下障害ケア、緩和ケア、栄養管理ケア、呼吸管理ケア、口腔ケアなどがあります。
最適なセミナーを探す手段は?
スキルアップセミナーや看護管理セミナーを探す場合は、インターネットが便利。大手の会社が主宰するスキルアップセミナーや看護管理セミナーも多くありますが、特定の会社のホームページだけでセミナーを探すのではなく、看護師向けのセミナーの開催情報をまとめたウェブサイトなどを見ると、さまざまなセミナーをチェックすることができ、選択範囲が広がります。また、尊敬できる先輩がおすすめするセミナーというのもいいかもしれません。「スキルアップしたい」という前向きな姿勢も先輩に伝わりますし、一度相談してみてはいかがでしょうか。
早めの日程調整が肝心
スキルアップセミナーの開催地は、大都市の場合が多く、地方に住んでいる人は開催地で1泊しなければならず、休みも2日間取らなければならない場合もあります。セミナー自体が数日に渡る場合は、開催日全部の休日を確保しなければいけません。休みの申請は早めが肝心。セミナーの詳細がわかるものを見せて上司に休みを申請するとわかりやすいですし、できれば2~3ヶ月前に相談するというのが賢明です。
予習・疑問解消がポイント
せっかくお金を払ってセミナーを受講するので、セミナーでたくさんのことを学び、最大限に活用できるようにしたいですね。そのためには、セミナーでの講義内容を予習して、何を知りたいか、疑問点は何なのかを明確にしておきましょう。そして、当日に慌てることがないように、自宅からセミナー会場への行き方を下調べして、会場には早めに到着するように。講師に近い席など“いい席”を確保できます。そして当日は、疑問点をしっかり解消するようにしましょう。セミナーの講師は、各テーマや分野のエキスパートです。なかなかないチャンスなので、思う存分吸収できることを吸収しましょう。
まとめ
セミナーで学んだ最新の知識や技術をそのままにしてはもったいないですよね。職場で取り入れるべきと思う知識や技術を得たら、活かせるように上司や先輩に相談してみるのもいいでしょう。向上心があることもアピールできて一石二鳥です。ぜひ、スキルアップのためのセミナーを、宝の持ち腐れにせず、上手に活用してみてください。