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美容外科の看護師の給与はなぜ高い?


 
一般の看護師と比べて収入が高いと言われる、美容外科の看護師。高収入の秘密を見てみましょう。

美容クリニックの看護師の年収は?

看護師の平均月収は、2017年のデータではおよそ28万円ほどとなっています。
(日本看護協会 「看護職の給与データ(2017年版)」全体の税込給与額より算出)
 
それに対し、美容外科や美容クリニックの看護師の求人を見ると、月収32,3万〜というものが多く、中には月収50万に達する求人もあります。場合によっては、転職エージェントからそれ以上の金額を示されることもあるようです。
 
同じ看護師なのに、なぜこんなに収入に差が出るのでしょうか?
美容外科の看護師が高収入になる理由には、以下のようなことがあるのです。

理由① 保険適用外の自由診療だから

一般の病院で行われる診療や検査、手術などの医療行為は、厚生労働省の定める「診療報酬」によって、全国一律で金額が定められています。
 
診療報酬とは、保険制度から医療施設に払われる料金のことで、ここから人件費や運営費などがまかなわれます。
1点10円で、例えば初診料は270点、胃がんの検査料は8,720点など、細かく固定されています。
 
それに対して、美容外科で行われる診療や手術などは、保険適用外の自由診療となります。
つまり、各クリニックで自由に診察代や手術代を決めてよいことになるのです。
 
特に最先端の技術や独自の機器を使うメニューは人気が高いため、費用が高額でも患者が集まる傾向にあります。
 
また、一般の病院で行われる治療は病気やけがを治す範囲までとされていますが、美容外科では患者の希望によって制限なくサービスを追加することができます。
 
こうして美容クリニックの収益は比較的高くなることが多く、看護師への給与も高くなるというわけです。

理由② 指名料やコスメ販売の歩合給

美容外科の看護師は、一般の看護師と違って、コスメや美顔器などの販売ノルマや、施術の成約ノルマがあることも少なくありません。
 
美容クリニックでは独自のドクターズコスメや美容機器を販売していることも多く、施術のあとで患者にその購入をすすめるのも看護師の仕事のうちとされています。
また、患者とのカウンセリングの際、より高額なコースを成約させることがノルマとなっていることもあります。
 
そういった場合は、個々の看護師の営業成績が良いほど歩合給に反映され、収入がアップすることになります。
 
また、看護師の指名制があるクリニックも多く、患者からの指名を得ることで指名料が上乗せされる場合もあります。

理由③ 手術費用が高いから


 
美容外科クリニックの多くは整形手術を主に行っています。
 
整形手術にもいろいろな種類がありますが、例えば頬やエラなどの骨を削ったり、骨を移植したり、脂肪を吸引したりといった手術は大がかりなものになり、そのぶん患者が払う費用も高額になります。
 
また、二重まぶたの形成手術なども、その後の保証やメンテナンス料などを含めると高額なコースになる場合があります。
 
さらに、看護師が整形手術の介助をする場合は外科手術の経験が不可欠となり、そのスキルに応じて給与も高くなる傾向があるようです。
 
こうして、美容クリニックでは手術費用やそのスキルへの対価がおのずと高くなり、看護師の給与にも反映されるというわけです。

まとめ

美容外科の看護師が高収入になるのには、こんな事情がありました。
 
接客業や営業のような面もあるなど大変なところも多い仕事ですが、美容意識が高く、患者さんが美しくなるのに喜びを感じられる人にはきっと最適な職種でしょう。
興味のある方は、求人情報を調べてみてはいかがでしょうか。
 
 
<参考>
★日本看護協会「看護職の給与データ」図表1 全体の給与額(税込給与総額)
https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/chingin/data/suijyun.html